18  塩化ナトリウムの誤解を解く 塩化ナトリウムは悪者か?
  身体の中で最も活躍するヒーローが、塩化ナトリウム
塩の主成分は「塩化ナトリウム」最も大切なミネラルです

塩化ナトリウムの誤解を説明

塩化ナトリウムは、ショッパイだけで身体に良くない。
塩化ナトリウムは、ミネラルがないからダメ。
塩化ナトリウムは、血圧を上げるからよくない。

塩化ナトリウムを悪者扱いをしている。果たしてそうなのか?
塩の主成分の塩化ナトリウムは、体内では、イオン化(溶けて)
塩素イオン、ナトリウムイオンとなり、活躍するヒーローに!

筋肉を動かす源 ナトリウムポンプについて

人の身体を動かしているのはご存じのとおり筋肉です。脳の指令が脊髄を通り筋肉に達し、動かすべき部位の筋肉が収縮・弛緩して、腕なり足なりが動きます。
しかし、指令を受けて筋肉を実際に動かしているものはなんなのでしょうか。

その一つが、塩分に含まれるナトリウムなのです。
ナトリウムポンプの解説→
細胞内液  カリウム 
細胞外液  ナトリウム

・細胞レベルにおいても、お塩の主成分である塩化ナトリウムが大切で必要なミネラルであることは、明らかです。
・胃液の原料は、塩化ナトリウムの
塩化物イオン(Clマイナスイオン)です。
・胆汁には、ナトリウムイオン、
塩化物イオン、炭酸イオンなどの電解質が含まれています。
・膵液の中にも炭酸水素ナトリウムを含んでます。そのほか、塩化ナトリウムには、いろいろな役割があります。

元カレ、元カノに、影響され続ける熱処理した塩のお話

塩の主成分の塩化ナトリウムが、水に溶ける(イオン化)と
陽イオンのナトリウム、陰イオンの塩素となる。
実は、ナトリウムイオン、塩素イオンは、どちらも友好的
対となるイオンを持ったモノと仲良しになる性質がある。
陽イオンのナトリウムは、陰イオンの相手と結合  
陰イオンの塩素は、陽イオンの相手と結合
ただし、熱を加えて造った塩、電気分解をして造った塩は、熱っぽく(ラブラブ)
塩素イオンとナトリウムイオンが、強固に結びついて、お互いに、きっぱりと
離れようとしません。その結果、元カレ元カノとなって、自由恋愛を邪魔します。自然の状態で造られる塩の成分、塩素イオンやナトリウムイオンは、性質上、
自由にイオン結合する安定物質であるはずですが、科学は、その状態を認めない。

解毒のメカニズム お塩のパワーの秘密 お塩の役割

身体の中でのお塩(塩分)の役割は、いろいろありますが、解毒について説明します
身体に入れてしまった余計なモノは、身体に溜め込まずに、出す必要があります。
身体の中には、食生活などで摂りこんだモノ、化学物質、クスリ、香料、農薬、
食品添加物、薬品、重金属などが、イオン化(溶けて)しています。

水や塩水に溶ける性質をもつ余計なモノは、お塩のパワーで、尿や汗で出せます。
解毒しないでそのままだと、身体の中で悪さをする可能性があります。
お塩で解毒できるメカニズムについて。理想的なお塩とは、溶けて(イオン化)、
陽イオン(ナトリウム+)と陰イオン(塩素ー)となり、離れて、自由になれる事が、ポイントとなります。お塩は、イオンが結合した化合物で、イオンの結びつきが、強固にならない製造方法(非加熱・電気を帯びない)が、肝腎要となります。

参考となるリンクやページ

 

ナトリウムポンプとは
ナトリウムとカリウム
元カレ・元カノ(イオン)
3.5%程度の塩分濃度
海水には、塩分として
ミネラルが溶け込んでいる
 塩分の内訳



海水の塩分濃度と成分
3.5%程度の塩分濃度
海水には、塩分として
ミネラルが溶け込んでいる
 塩分の内訳

ナトリウムとカリウムのバランス 体内では、ナトリウムとカリウムのバランスも一定に保つ必要があります

最近、欧米でも日本食が「健康によい」と言われるようになり、日本食レストランが増えているようです。箸を使える欧米人も珍しくはありません。
その一方、日本では食の欧米化が進んでいます。

日本での食の欧米化は、脂質の取りすぎや生活習慣病の原因などとされ、問題視されることが多いようです。
確かに欧米食は肉類が中心となり、野菜が不足しがちになります。
しかも、日本人は欧米人よりも腸が長いため、野菜を必要とする体質と言ってよいでしょう。
ビタミンやミネラルを補給するために、野菜はバランスよく、そしてたくさん食べる必要がありますが、
野菜を食べればビタミン類と同時にカリウムも多く摂取していることになります。
そこで、気をつけたいのがナトリウムとカリウムのバランスです。
人の体内では、ナトリウムとカリウムのバランスも一定に保つ必要があります。
しかし野菜には、カリウムが多く含まれています。
ですから、野菜を多く摂つた場合には、それに見合う分のナトリウムが必要であるということを忘れてはいけません。
そのバランスを整えるために、
草食動物はかなりの量の塩を必要とし

例えば、馬でl日30~40g、牛は80g、カバはなんと500gの
摂取が必要だと言われています。
もちろん、動物ばりでなく人間も同じですから、

野菜を食べた量にバランスする塩分が必要になります。
特に日本人の場合は、食習慣の面でも植物性の食物が主ですから、
摂取カリウムは比較的多くなります。
さらに、家畜用のお塩は、ミネラルが多く添加刺されている「鉱塩」

カリウム過多が続けば、命取りになる。歴史的な究極の人体実験んが「飢饉で死ぬ人」

江戸時代に多発した飢饉で、何人も死人が出たのは、
食べるものがなかったということだけではないと言われています。
飢餓ゆえに野性の草や根をむさぼり食ぺたため、カリウム遇多を引き起こしたのも原因の一つとされているのです。
塩はもちろん、穀物すら摂ることができないところへ、カリウムを多く含むものばかりを摂取すると、
急速に体内のカリウム分が増加し、
死に至る状況になることも考えられないわけではありません。
ですから、菜食主義の人は要注意。
野菜中心の食生活で
ビタミンは豊富に摂取できても、塩分の補給を怠ると大変なことになつてしまいます。
ナトリウムとカリウムのバランスには、常に注意しておく必要があるでしょう。

例えば、「こむらがえり」などは、いわば身体が発している警告ですから、
寝ているだけでこむらがえりを起こしてしまう人は、塩分が不足していないか、
食生活を見直す必要があるかもしれません。


ナトリウムポンプ 健康を維持する為のお塩の役割①


身体を動かす力の源=ナトリウムポンプ
人の身体を動かしているのはご存じのとおり筋肉です。
脳の指令が脊髄を通り筋肉に達し、動かすべき部位の筋肉が収縮・弛緩して、
腕なり足なりが動きます。これは、誰もが知つていること。
しかし、指令を受けて筋肉を実際に動かしているものはなんなのでしょうか。
その一つが、塩分に含まれるナトリウムなのです。
脳から筋肉ヘと指令が達すると、ナトリウムが筋肉の細胞に
取り込まれたり押し出されたりします。
つまり、筋肉の収縮・弛緩はナトリウムが細胞内に出入りすることによって
起きるわけです。これを『ナトリウムポンプ』と言います。
ナトリウムポンプはもちろん、体内に摂り入れられるナトリウムによって機能するもの
すなわち、塩分を摂取しなければ機能しないと言ってよいでしょう。
ですから、塩分の摂取が極端に少なくなると、
ナトリウムポンプは正常に働くことができません。
心臓をはじめとするあらゆる内臓は筋肉でできていて、筋肉によって動いています。
もちろん、ものを食べるためにロを動かすのも、
また食べたものを消化するために胃や腸を動かすのも筋肉です。
人が生きていくために必要なことは、すべてこの筋肉によつて営まれているのです。
ですから、筋肉を動かすナトリウムポンプは、
人が生きていくために欠かせない機能と言えるでしょう。
ナトリウムポンプは筋肉だけではなく、
皮膚やその他の器官などの細胞にもありますので、
ナトリウムポンプの衰えは、そのまま肌などの老化にもつながります。
身体や肌を常に生き生きと保つには、適度なナトリウム、
つまり塩分を補給しておくことが大切だと言えます。むやみな減塩も考えものなのです



編集用:noteブログと連動させる「目次」

1.(表紙の表)
2.(表紙の裏)序章:はじめに読むお話
3.目次のページ
4.日本人は世界一塩分摂取量が多い
5.人は羊水で育まれ、呼吸して、赤い血潮を巡らせて生きている
6.人が追い求め、つくり続け、使い続けてきたもったも確かで安全
7.日本の風土と日本人の体質
8.欧米の風土と岩塩とお水
9.岩塩とミネラルウォーター
10.ミネラルについて


11.なぜ、北へ行けば行くほど、味付けが濃くなるのか
12.風邪をひくメカニズム
13.栄養学にかけているもの「旬」
14.細胞レベルのお話 サラダ理論
15.海は生命の源 お塩は命 塩が合わない人などいない  更新済み
16.人が追い求め、造り続け、使い続けてきた最も確かなものが塩
 更新済み

17.人は、ミネラル(鉱物)を単体で摂っても、吸収できない 更新済み
18.塩化ナトリウムの誤解を解く 塩化ナトリウムは悪者か? 更新済み
19.酸と塩基 ちょっと難しいお話 でも重要
20.重炭酸緩衝系
 マスク着用の弊害  重曹について



21.塩化ナトリウムは身体にとって必要か?
22.食塩と制製塩の違い お塩の製造工程と成分表
23.科学の証明より、漬物が証明するお塩のパワー
24.漬物で起きていることは、身体でも起きる

25.お塩(塩分)が使われる順番 口から肛門まで一本の管
26.人は腎臓から死んでいく 肝腎要のお話①
27.腎臓病のお話 尿からタンパクが出る
28.タンパク質のお話 スパイクタンパク
29.ワクチンについて
30.解毒について

29.
30.


 

海水はなぜ塩からいの?

食塩の主成分が溶けているから

海水には、塩素、ナトリウム、硫黄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、炭素、臭素などの元素が溶けています。このうちの85%を占めるのが塩素とナトリウムです。すなわち食塩の主成分である塩化ナトリウムが溶けているから塩からいのです(市販の食卓塩のビンに食塩の成分が記してあります)。

それではなぜ塩が溶とけているのでしょうか? これを考えるには太古の地球にさかのぼる必要があります。46億年前、誕生したばかりの地球は微惑星の衝突により非常に高い熱を帯びていました。そのため水は蒸発した状態で存在していたのです。しかし、微惑星の衝突が減少すると、次第に地球は冷え、水蒸気は雨となって地上に降り注ぎました。この雨は大気中の塩素ガスを溶かしながら降ったため、塩素を含んだ水が大地に溜まりました。これが海の始まりです。その後、酸性の海は徐々に岩石に含まれるナトリウムにより中和されていきました。つまり塩素を含んだ水にナトリウムが溶け、塩化ナトリウムを含む水ができたのです。このときから海水は塩からかったはずです。

海の塩からさが一定なのはなぜでしょうか? 塩からさは、塩の濃度で決まります。塩の濃度は、水の量と塩の量で決まります。さらに時間を考慮すると、塩の量は塩が供給される速度(供給速度)と塩が除去される速度(除去速度)で決まります。海の塩からさが短い期間で変化しないのは、これらが釣り合っているからです。

海の水は年間 425 兆t蒸発します。これに対して雨は 385 兆t降り、川の水は 40兆t流れ込みます。大雑把にいうと、このように海水の量は差し引きゼロです。

一方、川の水は岩石の塩分を溶かしながら海に注ぎ込まれますので、海には絶え間なく塩分が運ばれています。他にも、小さな粒になって空から降ったり、海底火山の爆発やマグマの噴出によっても供給されます。これだけでは塩が増える一方ですが、実際は一定の割合で海水から除去されています。例えば、生物に取り込まれたり、溶けていた塩が沈殿したり、乾いて結晶になったりします。ただし、すぐに海から除去される元素もあれば、いつまでも海の中をさまようものもあります。これを滞留時間といいますが、長いのは塩素(1億年)やナトリウム(2億6000万年)、短いのはカルシウム(100万年 )などです。いずれにしても、海水の量、海に入ってくる元素量、滞留時間、そして出ていく元素量がうまく釣り合っているので塩からさも一定なのです。

福島朋彦(東京大学)

 

体液の塩分濃度の調節魚類の血液(体液)の塩分濃度も陸上動物の血液(体液)の塩分濃度と大きな差はない。
すわなち、海水魚は自分の体液よりも濃い海水中で生活し、淡水魚は自分の体液よりも薄い淡水中で生活する。
そのため浸透圧の関係で、海水魚は体液が外に抜け、淡水魚はまわりの水が体内に入り込む。
だから海水魚は大量の水を飲み、エラから塩分を排出するしくみがある。
逆に淡水魚は多量の尿を排出し、塩分は尿細管で回収する。
サケやウナギ、あるいはアユといった成長の段階で海水と淡水を生活の場を変える魚は、
その際にごく短時間でこうした代謝のしくみを変えることができる。

 海水中の塩分は血液(体液)よりも濃いので、ヒトが海水を飲むと血液(体液)の塩分濃度が高くなり、
ますます喉が渇くことになる。だが、海鳥やウミガメは海水を飲んで水分を補給することができる。
これは目と鼻の間にある涙塩腺という器官で、余分の塩分を排出することできるからである。
産卵のために上陸したウミガメが産卵時にあたかも産みの苦しみで涙を流しているように見えるが、
じつは涙塩腺から塩分を排出しているのである。

 
   海水中の濃度  血液中の濃度  組織液中の濃度
ナトリウム   32.4 36.3  34.2 
 塩素 58.2   40.6 42.3 
 カリウム 1.2  1.7  1.6 
カルシウム  1.2  1.1  0.5 
 マグネシウム 3.9   0.4 0.2 
       
塩化ナトリウム [NaCl]
塩化マグネシウム[MgCl2]
硫酸マグネシウム[MgSO4]
硫酸カルシウム [CaSO4]
塩化カリウム  [KCl]
その他
  77.9
  9.6
  6.1
  4.0
  2.1
  0.3
 
 人体を構成している元素の割合が記載されている。 表には、「酸素65.0%、炭素18.0%、水素10.0%、窒素3.0%、カルシウム1.5%、リン1.0% 、硫黄0.25%、カリウム0.2%、ナトリウム0.15%、 塩素0.15%、 マグネシウム0.05%」とまとめられている。