20  ミネラルウォターと岩塩 ワンセットで考えるとわかりやすい
  日本では岩塩が産出しない理由、日本の水は軟水である訳
硬水と軟水 水の硬度を決める要素 本来のミネラルウォターとは

ミネラル量と水の硬度 硬水と軟水の違い

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中
に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます
つまり、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。

岩塩とミネラルウォターは、ワンセットで考えると理解しやすい

岩塩は、昔、海であったのが地殻変動で陸となり、水分がなくなり、塩の層ができたのでしょう。長い年月、雨が降り、塩の層に含まれていたニガリ分(ミネラル) が溶けていった。塩化ナトリウム(Nacl)を除くニガリ分は、Naclより、水に溶け易く重いので、 数億年~数千万年の間に地下へ降りてしまい、岩塩から抜けて、
そのニガリ分(ミネラル)は、土壌や地下水にしみ込んでいるので、ニガリの性質で影響されます。つまり、岩塩のニガリが抜けているので、岩塩の成分は、
ほぼ塩化ナトリウムになっています。ニガリ成分は、お水や土壌に抜けている。

岩塩が産出する地域の水の性質は、硬度が高いミネラルウォター(硬水)です。
日本では、岩塩が産出されないので、水の性質は、硬度が低い「軟水」です。
こうやって、岩塩があるかないかで、水の性質や土壌の性質まで違ってきます。

ニガリ分(ミネラル)が、土壌や地下水にしみ込み、性質に影響をあたえる


 硬水   岩塩が産出する地域の土壌の性質は「アルカリ土壌」  欧米型風土
 軟水  日本の土壌は、火山灰という事もあって「酸性土壌」  日本型風土

日本では岩塩が産出されない

宣伝等によって、岩塩のほうが海塩より美味しいと思い込んでいる人が多い。文明社会でも、岩塩を産出し使用している国々、
ドイツ~東欧~北欧~アメリカ料理などを名乗るレストランは日本には定着していない
そこを考えると、岩塩が、日本人の味覚に合わないことは明白だと思います。
フランス・イタリア・スペインのラテン三ケ国は、海塩を使うので、日本人の味覚に合う訳です。レストランが星の数ほどあるのを見ても分かる事です。
さらに、岩塩をミルを使って振り掛けるのは、香りが大切な胡椒と違いますので、
タダのパフォーマンスで演出にすぎません。味とは無関係です。

参考となるリンクやページ

 

3.5%程度の塩分濃度
海水には、塩分として
ミネラルが溶け込んでいる
 塩分の内訳

ビール職人から、「なぜ、地ビールの人気があるのか?」という有意義な情報から


私はお酒を飲めない体質なので、お酒のお話を避けてきましたが、ビール職人から、
「なぜ、地ビールの人気があるのか?」という有意義な情報をいただいで、「なるほど」
それは、硬水に向いている酵母と軟水に向いている酵母があるというのです。
ビールの歴史を調べていくと、ビールが日本に持ち込まれた経緯が深く関係しているようです。

ビール製造に影響を与える要素として、「水の硬度」があります。

水の硬度はそのまま「硬い味」「なめらかな口当たり」など、ビールの飲み口に関わってくる他に、
醸造の過程で、酵素や酵母の活性に影響を及ぼします。一般的に、
硬水は、ダークラガーやペールエールなどの色が濃くまったりとしたビール  に適しています
軟水は、ピルスナーやライトラガーなどの色が薄くすっきりとしたビール
ビールの本場ドイツには、約5000種類ものビールが造られているといわれていますが、
日本で主流となっているビールはたった1種類 「ピルスナー(Pilsner)」 だと言われています。
これは、
ビールのシェアのほとんどを占める日本の大手メーカーが造っているビールが1種類に集約できてしまうためです。
「ピルスナー(Pilsner)」は、チェコのピルゼンという町で生まれたビールで、
日本だけでなく、世界中で最も普及しているビールです。
ピルスナーは、日本の風土である「軟水」に適していたんですね。
 
編集用:noteブログと連動させる「目次」

1.(表紙の表)
2.(表紙の裏)序章:はじめに読むお話 健康への一里塚
3.目次のページ
4.コラム①日本人は世界一塩分摂取量が多い 日本人は「お手本」
5.お塩の問題点とは、怖いぞ大作戦
6.塩が血圧を上げるのデタラメ
7.高血圧はほっておくのが一番
8.本物のお塩とは 食塩と制製塩の違い お塩の製造工程と成分表
9.日本の食塩事情と日本薬局方「塩化ナトリウム」




10.菜食主義と肉食主義
11.栄養学にかけているもの「旬」
12.細胞レベルのお話 サラダ理論
13.なぜ、北へ行けば行くほど、味付けが濃くなるのか
14.風邪をひくメカニズム


15.海は生命の源 お塩は命 塩が合わない人などいない  更新済み
16.人が追い求め、造り続け、使い続けてきた最も確かなものが塩
 更新済み
15.海は生命の源 お塩は命 塩が合わない人などいない  更新済み
16.人が追い求め、造り続け、使い続けてきた最も確かなものが塩  更新済み
17.人は、ミネラル(鉱物)を単体で摂っても、吸収できない 更新済み
18.塩化ナトリウムの誤解を解く 塩化ナトリウムは悪者か? 更新済み
19.
ミネラルたっぷりは危険! ニガリ成分をどう考えるか、経験則 更新済み
20.ミネラルウォターと岩塩 ワンセットで考えるとわかりやすい


21.マグネシウムのお話
22.コラム 青汁のお話



21.欧米の風土
22.日本の風土

23.食用自給率と増え続ける医療費 
24.病気の変化と歴史


25.科学の証明より、漬物が証明するお塩のパワー
26.漬物で起きていることは、身体でも起きる

27.人体生理について お塩(塩分)が使われる順番 
25.図解 口から肛門まで一本の管
26.炭酸緩衝系 マスク着用の弊害  重曹について
27. 人は腎臓から死んでいく 肝腎要のお話①
28.腎臓病のお話 尿からタンパクが出る
29.コラム タンパク質のお話 スパイクタンパク
30.コロナ騒動で、はっきりとわかった事



31.免疫毒とは、新型コロナワクチンの正体
32.生き残る為のスベ(術)① 解毒しよう
33.出入口の意味
34.


コラム②毎日食べるべき食物とは

コラム③日本人が食べるべきもの

7.コロナ騒動で、はっきりとわかった事
8.免疫毒とは、新型コロナワクチンの正体
9.徹底的な分析 コラム①グレイト・リセットを検証
10.ウクライナ情勢 コラム② 実質的な戦争状態

 

海水はなぜ塩からいの?

食塩の主成分が溶けているから

海水には、塩素、ナトリウム、硫黄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、炭素、臭素などの元素が溶けています。このうちの85%を占めるのが塩素とナトリウムです。すなわち食塩の主成分である塩化ナトリウムが溶けているから塩からいのです(市販の食卓塩のビンに食塩の成分が記してあります)。

それではなぜ塩が溶とけているのでしょうか? これを考えるには太古の地球にさかのぼる必要があります。46億年前、誕生したばかりの地球は微惑星の衝突により非常に高い熱を帯びていました。そのため水は蒸発した状態で存在していたのです。しかし、微惑星の衝突が減少すると、次第に地球は冷え、水蒸気は雨となって地上に降り注ぎました。この雨は大気中の塩素ガスを溶かしながら降ったため、塩素を含んだ水が大地に溜まりました。これが海の始まりです。その後、酸性の海は徐々に岩石に含まれるナトリウムにより中和されていきました。つまり塩素を含んだ水にナトリウムが溶け、塩化ナトリウムを含む水ができたのです。このときから海水は塩からかったはずです。

海の塩からさが一定なのはなぜでしょうか? 塩からさは、塩の濃度で決まります。塩の濃度は、水の量と塩の量で決まります。さらに時間を考慮すると、塩の量は塩が供給される速度(供給速度)と塩が除去される速度(除去速度)で決まります。海の塩からさが短い期間で変化しないのは、これらが釣り合っているからです。

海の水は年間 425 兆t蒸発します。これに対して雨は 385 兆t降り、川の水は 40兆t流れ込みます。大雑把にいうと、このように海水の量は差し引きゼロです。

一方、川の水は岩石の塩分を溶かしながら海に注ぎ込まれますので、海には絶え間なく塩分が運ばれています。他にも、小さな粒になって空から降ったり、海底火山の爆発やマグマの噴出によっても供給されます。これだけでは塩が増える一方ですが、実際は一定の割合で海水から除去されています。例えば、生物に取り込まれたり、溶けていた塩が沈殿したり、乾いて結晶になったりします。ただし、すぐに海から除去される元素もあれば、いつまでも海の中をさまようものもあります。これを滞留時間といいますが、長いのは塩素(1億年)やナトリウム(2億6000万年)、短いのはカルシウム(100万年 )などです。いずれにしても、海水の量、海に入ってくる元素量、滞留時間、そして出ていく元素量がうまく釣り合っているので塩からさも一定なのです。

福島朋彦(東京大学)

 

体液の塩分濃度の調節魚類の血液(体液)の塩分濃度も陸上動物の血液(体液)の塩分濃度と大きな差はない。
すわなち、海水魚は自分の体液よりも濃い海水中で生活し、淡水魚は自分の体液よりも薄い淡水中で生活する。
そのため浸透圧の関係で、海水魚は体液が外に抜け、淡水魚はまわりの水が体内に入り込む。
だから海水魚は大量の水を飲み、エラから塩分を排出するしくみがある。
逆に淡水魚は多量の尿を排出し、塩分は尿細管で回収する。
サケやウナギ、あるいはアユといった成長の段階で海水と淡水を生活の場を変える魚は、
その際にごく短時間でこうした代謝のしくみを変えることができる。

 海水中の塩分は血液(体液)よりも濃いので、ヒトが海水を飲むと血液(体液)の塩分濃度が高くなり、
ますます喉が渇くことになる。だが、海鳥やウミガメは海水を飲んで水分を補給することができる。
これは目と鼻の間にある涙塩腺という器官で、余分の塩分を排出することできるからである。
産卵のために上陸したウミガメが産卵時にあたかも産みの苦しみで涙を流しているように見えるが、
じつは涙塩腺から塩分を排出しているのである。

 
   海水中の濃度  血液中の濃度  組織液中の濃度
ナトリウム   32.4 36.3  34.2 
 塩素 58.2   40.6 42.3 
 カリウム 1.2  1.7  1.6 
カルシウム  1.2  1.1  0.5 
 マグネシウム 3.9   0.4 0.2 
       
塩化ナトリウム [NaCl]
塩化マグネシウム[MgCl2]
硫酸マグネシウム[MgSO4]
硫酸カルシウム [CaSO4]
塩化カリウム  [KCl]
その他
  77.9
  9.6
  6.1
  4.0
  2.1
  0.3
 
 人体を構成している元素の割合が記載されている。 表には、「酸素65.0%、炭素18.0%、水素10.0%、窒素3.0%、カルシウム1.5%、リン1.0% 、硫黄0.25%、カリウム0.2%、ナトリウム0.15%、 塩素0.15%、 マグネシウム0.05%」とまとめられている。